耐震補強工事とはどんな工事？

1. 壁を補強する

住宅の耐震性を高めるには壁のバランスがとても重要です。ただ単に多く補強すればいいという訳ではありません。建物には重心（建物の重さの中心）と剛心（建物が持っている強さの中心点）というものがり、このバランスを考えながら耐力壁を配置し補強設計をします。

工事の方法…内壁から補強と、外壁から補強して既存の壁を補強する方法や、新しく壁を設置する方法があります。基本的には土台から桁まで筋交いを入れて金物で補強し、また柱と桁、柱と土台も金物で連結して、その面に構造用合板を張ります。

壁補強例

• 
• 
• 
• 
• 

2. 基礎を補強する

建物を支えている基礎も大切な部分です。古い建物の場合、基礎が必要な位置に入っていなかったり、ひび割れがひどく鉄筋がむき出しになっている場合もあります。

工事の方法…必要な位置に基礎を新設する方法や、古い基礎の表面に炭素繊維のシートを張り補強する方法があります。

基礎補強例

• 
• 
• 
• 

3. 屋根を軽くする

イメージしていただけるとわかると思いますが、上部に重たいものが載っていると倒れやすいですよね？そこで有効なのは屋根軽量化工事です。

工事の方法…屋根材を瓦等の重たい屋根から、スレート・金属屋根・軽量瓦等に変えるだけでも建物の耐震性能はあがります。

屋根軽量化例

• 
• 

→軽量瓦の重量は日本瓦の約1/2以下で、スレートと同等です。